先日石垣の基本の積み方について語りましたが
いかがでしたか?
今日はちょっと変わった積み方について語りたいと思います。
変わった積み方って何?と思いますよね?
書いている自分でも思います(笑)
「変わった」というより、基本以外という感じで語ります。
これを見ると城への訪問が少しだけ楽しくなります。
そんなお手伝いのできる記事です。
【目次】
亀甲積
岡城
文字のままですが、六角形に加工して積み上げる切込接の一種。
亀の甲羅の模様に見えるためにこう呼ばれます。
力が均等に分散するため、崩れにくいようです。
谷積
岡城
石の対角線を縦に向けて斜めに積む積み方。
落積み(おとしづみ)とも言います。
笑い積
姫路城・ぬの門横
大石の周りに比較的小さな石を積む積み方。
この写真の左橋の真ん中あたりに、
ハート形の石があります。
スマホの待ち受けにすると恋が実る
なんて都市伝説ありそうじゃないですか?
実際には聞いたことないですけどね(笑)
間知石積
大きさの揃った四角錐の石を谷積にする積み方。
間知石という四角錐の石を使うため
外観だけで判断することはできません。
算木積
石垣の隅の部分の積み方。
長方形の石を使って長辺と短辺を互い違いに積む積み方です。
石垣の角は崩れやすかったので、最も念入りに、
そして強固に作られるようになりました。
そのためこの部分は通常より大きな石を丁寧に加工して使うようになりました。
算木積の両側は、布積の切込接です。
巨石・鏡石
大坂城・蛸石
大坂城内第一位の巨石。
表面積がおよそ36畳(59.43平方メートル)、重量は108トンと推定されています。
左にあるシミが蛸のように見えるので、「蛸石」と呼ばれています。
前に立っている人と比べると
とても大きいことがよくわかります。
岡城・大手門
当時、職人の技術力や大名の力を外部にアピールするため
石垣に一際大きな石を埋め込むスタイルが
各城で見られました。
この大きな石は「鏡石(かがみいし)」と呼ばれます。
他にも呪術的な意味を持つとも言われています。
かまぼこ石
岡城
現在来城者用の入り口として使用されている大手道には
不思議なアーチ状の石垣があります。
これは「かまぼこ石」と呼ばれ、ほかの城ではみられない
岡城の特徴のうちの一つです。
政策技法などについて謎の部分が多く、
調べてもほとんど何もわかりませんでした。
石垣と一言で言っても、積み方一つをとっても
たくさんありすぎて、本当に奥が深いということが
よくわかります。
城へ行くときは、ちょっとだけ石垣にも注目してみてください。
今までとは城の見方が変わるのではないでしょうか。
本日もここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの城への訪問が少しでも楽しくなる
お手伝いができたら…と思います。
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